
生き生きとしてリフレッシングな白、ボルドー・ブランの美は、例えていうなら、五月晴れの日に薫風のなかですれ違う白いサマードレスの小粋なマドモワゼル。
ふわりと香るフローラルでシトラスな香りに自由と生命力が横溢し、開放感が広がる。
キャンディーやポップ・ジュエリーを思わせる心浮き立つ色合い。
フルーツがおしゃべりしているような、人懐っこい味わい。これもまたボルドーが持つ多様な「美」の1つ。
"ガールズ・ナイト"を盛り上げる、チャーミングでコケティッシュなワインたち。
主として右岸の粘土質土壌の土地で、メルロ主体で造られるワインには独特の豊満さがある。そんなワインから飲み手が得られるのは安らぎ、抱擁、許し。
それは、母なるものだけが与えることのできる、大いなる愛と言ってもいいだろう。
世界を股にかけて活躍する名醸造家でも、ワインを一夜にして熟成させることはできない。時間にしか造り出せない美がボルドーにはある。コルクを抜くことは「時の美」を開け放つこと。1人で、グラスと対峙し、時を忘れて、物を思うべし。






