LE BEAUJOLAIS DEMAIN
Charte d’actions du vignoble 2004-2020
2004年〜2020年 ボージョレー行動指針



2004年7月7日、ボージョレーのワイン生産史上初めて、ボージョレーの総会がリヨンで開催され、生産者やネゴシアンが2004年から実施する改革案を採択した。

この総会は、ボージョレーワイン委員会(U.I.V.B)が設置した諮問委員会が2001年から2年間にわたり検討してきた内容を締めくくるものである。生産者、ネゴシアン、協同組合の責任者、クルティエなど850名以上の人間が、ボージョレーワインの将来について具体的に話し合うために、リヨンのパレ・デ・コングレに一堂に介した。

総会の目的は主に以下の2点である。
・フランスのその他の大生産地域同様、ボージョレーも国内ワイン消費量の減少や輸出市場での新世界ワインとの競合など販売上難しい問題に直面しているが、これらについての対応を検討する。
・今後20年間で、ボージョレーのぶどう畑を再編成し、環境問題への対応をすすめ、プロフェショナリズムを強化し、12アペラシオンの商品群を明らかにしていくことにより、ボージョレーのぶどう畑の特徴を明確にしていく。これによりフランスのワイン生産の5%でありながら、ボルドーやシャンパーニュに匹敵する名声を誇る、他に類をみないこのテロワールの価値を高める。

この2つの目的を達成するため、29の具体策を盛り込んだ行動指針が、7日に行われた今回の総会で提案され、議論を重ねたのち、認められたのである。

行動指針は、革新的な改革を含むこともさることながら、2004年の1月から4月の準備期間に、生産者やネゴシアンが数多くの協議を重ねてきたことも特徴である。研究会や意見交換会などがボージョレーの主要な郡で開かれ、多くの業界関係者が、ボージョレーの将来のための対策について提案を行い、意見を述べることができた。

すなわちこの改革の背後には、テロワールを大切にしながら将来を築き上げようとする、そしてこの数年ワインの消費方法が著しく変化する中でいろいろな情報に触れ要求が一層厳しくなってきた消費者の期待に応えようとする、ボージョレーのぶどう畑全体があると言える。

今回の改革は、相互に関連する以下の6分野にわたり、今後数年間で実行する。
1.ぶどう畑の再編成
2.生産を専門化することにより、ワインの品質を向上させる。
3.商品の格付け
4.業界組織の再編
5.需要と供給のバランスの調整
6.ボージョレーのワインと人、地方の価値を高める。

上記の改革では、以下のような革新的な対策を実施する。

1. ワインのAOC取得と販売時期を近づかせる:
AOCの域内で生産されたワインがAOCを取得するためには、C.I.B.A.S (Le Centre inter-appellations beaujolais d'Analyses Sensorielles:ボージョレー官能分析センター)が設置した認定委員会で、毎年専門的な官能検査を受けなければならない。これまでAOCの取得は販売には直接関係していなかったが、今回の改革では販売契約がない限り認証を取得できないこととする。販売契約が登録されると、自動的にAOC取得の手続きが始まる。すなわち、AOCの取得は販売時期にきわめて近くなる。 これにより、生産者は特にカーヴでのワインの保存状態に気をつけねばならず、またクルティエ(仲買人)やネゴシアンのバイヤーは、これまで以上に細心の注意を払ってワインを選ばなければならないという大きな効果が期待できる。 AOCの認定プロセスについても常に見直しを検討してきていたが、今回C.I.B.A.S の試飲委員会の構成について、個々のメンバーの独立性が最も保証できるように定義しなおす。

2. 専門委員会を強化し、区画ごとの収穫量をコントロールする。
専門家から構成される同委員会は、INAOの保護下で2002年7月より自主的に収穫量をコントロールする活動を行っている。当初はアペラシオン・ボージョレーで活動を行っていたが、少しずつ他のアペラシオンでも活動を展開している。同委員会の使命は、規定を遵守させるべく「現場である畑を注視」することにある。

3. 栽培証明の導入:2001年にぶどう栽培者組合が定義した「良いぶどう栽培のための実践ガイド」を参考に、栽培証明を導入する。

4. 新しい交配品種を試す:
ギャマレ(gamaret)などの交配品種の研究を強化し、現在99%ガメイ種から造っているボージョレーワインの官能的品質を向上させる。

5. 市場の新しい要望に応えるべくヴァン・ド・ペイの創設を検討する。

6. 12アペラシオンを、共通の「ボージョレー」の旗印のもとにアピールする:
10のクリュについては、「アペラシオン・コントロレ」の表記の下に、「クリュ・デュ・ボージョレー」の表記を追記する。これにより、ボージョレーワイン全体をアピールする。

7.生産地域での瓶詰めを法制化する。
第一の対象はボージョレー・ヌーヴォー。

8. ボージョレー・ヌーヴォーについて、圧搾コルクの使用を禁止する。
味に良くない影響を与えているとみられる要因のひとつである圧搾コルクの使用を禁止する。
(注:10月1日より、ボージョレー・ヌーヴォーに限らず、ボージョレーのすべてのワインについて禁止されました)

上記に加え、以下の対応もすすめていく。

-ぶどう畑を今後の環境面での制約に適応させていく: 土壌の浸食や施肥などへの対応をすすめる。先日INAOが決定したボージョレーの政令の変更(注:5月27、28日のINAOの総会で決定)で、植樹密度を6,000本/ha(現在はボージョレー 7,000本/ha、ボージョレー・ヴィラージュ 8,000本/ha)に変更したことにはこの意味も含まれる。 ボージョレーは、政令の中に環境に関する特別な条項(第5条)を取り入れるフランスでは最初の生産地域であり、この条項でINAOの全国委員会が承認した技術規定の中での環境を大切にするための諸規定を明確にしている。

- A.O.C のゾーンの引きなおし

-現在の商品群の格付け: AOCゾーンの見直しがあるにせよ、将来的な「プルミエ・クリュ」につながる「クリマ」の概念をもとに、現在の商品群の格付けを行う。これにより、クリュの商品群をよりわかりやすいように再編成することを検討する。

-小売現場での抜き取り品質検査(suivi de l’aval)の強化:この品質検査は、業界関係者(生産者、ネゴシアン、物流業者)が、瓶詰めしたワインや量り売りのワインを小売現場で無作為に収集し検査するもので、品質的に問題のあるワインを造る生産者を修正させるために行っている。
2004年7月8日
ボージョレーワイン委員会



本件に関するお問い合わせ:
フランス食品振興会広報担当

FAX:03-3585-7555

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